全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

【純喫茶】兜町・メイ (2016年11月閉店)

昭和ブームみたいなムーブメントも定着しつつある昨今、一方でリアルな昭和は世代交代、オリンピックをマイルストーンとした再開発などでどんどんアップデートされていっています。これは止めようのない現実ですが、そんな中でまたひとつの喫茶店の歴史に幕が下ろされます。

 

 

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東京証券取引所の真裏にあたる位置に建っているのが喫茶メイです。場所柄やはり証券マンの客が多そう。

 

 

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隣のビルにへばりつくように建っています。というか隣が後から建ったのでしょうが。

 

 

 

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自販機のスペースが店の看板代わりという風変わりなスタイル。気付かない人はここが店ということすら気付かないかもしれません。

 

 

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缶コーヒーの自販機が店頭にある喫茶店って実はあまりないかも…なんて思いつつ入店。

 

 

 

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店内の雰囲気は渋さそのもの。全面喫煙可能で、今となっては喫煙所代わりみたいな性格もあるのかもしれないので煙草がニガテな人はちょっとしんどいかもしれませんね。

 

 

 

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給水器が特徴的。すぐ近くに席があって、近すぎるので奥の席が空くとそちらに移動を促されました。

 

 

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店の奥側の窓からは道路が。

 

 

 

 

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常連も大切にしていますが一見の客も決して軽視しないマスターの姿勢が嬉しい。

 

 

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昼休憩に何本も煙草を喫っていこう、という意気込みの方が多いです。

 

 

 

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コーヒーうまいです。この年代の店はアメリカンの店も多いのですが、かなり濃い苦みで好みでした。

 

 

 

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ちなみに、マッチに書かれている住所は現在と違うようです。住所の区割りのほうが変わったのでしょうか…?

 

 

 

 

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長きにわたりお疲れさまでした。

 

 

 

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※2016年11月末閉店

取材時期:2016年10月

岡山 倉敷・萬福食堂

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まずこの写真を見て、「営業中の飲食店です」という時点で興味津々ではありませんか。少なくとも弊ブログをいつもご覧の方はそう思われると思います。私もどこかでこの食堂の存在を知り、宿題店としてメモっていました。そして岡山方面を訪れるチャンスができたので旅程に組み込みました。

 

 

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萬福食堂は岡山県倉敷市に位置し、最寄りは倉敷駅ですが徒歩はほぼ不可能な距離です。今回はJR倉敷駅に隣接する水島臨海鉄道の倉敷市駅構内にあるレンタサイクル店にて自転車を借りて訪れました。自転車でも10分ちょっとかかったと思います。車で訪れる場合は駐車場が何台分かあったと思います。

 

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2016年に撮影した写真、しかも現役のお店、と言って信じてもらえるでしょうか。

 

 

 

 

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……のれんがでていても「やってる」とはニワカに信じがたい外観ですね。しかし実はやってるかどうか電話確認してきたので(遠路はるばる過ぎて空振りがイタすぎるため)遠慮無く入店します。

 

 

 

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さて店内ですが、外観に負けじの渋さ、全体的に飴色の色調です。許可を頂いて撮影していますが人気店らしからぬフレンドリーさが嬉しい限りです。テーブル席が4つほどのみで、タイミングによっては相席となると思います。

 

 

 

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ガクト氏もご来店とのこと。他にも何組か有名人の取材が入ってるようです。

 

 

 

 

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セルフサービスの水のコップは、ワンカップの甘酒のリサイクル容器でした(笑)。女将いわく「丈夫で割れないし、安いし良いんだよ」とのこと。こういうのも最高ですね。

 

 

 

 

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発注したのはガクト氏と同じ特上ラーメンです。通常のラーメンよりモヤシと肉が多いみたいです。

 

 

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グルメブロガーのマネして麺リフトアップ。ラーメンは全然詳しくないので、これがいわゆる「倉敷ラーメン」に属するのかはよくわかりませんが、美味しさは保証します。

 

 

 

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鏡の上の壁に何やら書いてあるのは、「発注先とかお得意先の電話番号など」とのことです(笑)。要するにただのメモを直に書いてるわけですね。いい加減すぎて大好きです。

 

 

 

 

 

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この奇跡のような食堂、恐らく跡取り的な方もお店に立たれていたので、今後の経営的にも大丈夫なのではと期待しつつ、建物についてもいつまでもこの形で営業を続けられることを願ってやみません。倉敷を訪れる際は是非立ち寄ってほしい! 本当にオススメです!!

 

 

【店舗データ】

住所:岡山県倉敷市羽島198

11:00〜18:00 第三水曜日定休

 

取材時期:2016年8月

【純喫茶】大阪・東淀川区 ダイヤモンド珈琲

最近幸いなことに大阪での仕事がたまに入るようになりました。当然会社のマネーで移動なわけですが、シッカリ仕事はしたうえで、ついでに色々なところに立ち寄ることができるのは手当みたいなものでしょう。別に横領したりしてるわけじゃなし。

 

で、長年の宿題店であった大阪は淡路のダイヤモンド珈琲を遂に訪れることができました。最寄りは阪急淡路駅です。

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この色々な意味で浮いた感じの建物がたまりません。

 

 

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外壁についた謎のディスプレイなども堪能します。

 

 

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入り口の注意書きには「ゆびづめ注意」とのこと。気をつけましょう。

 

 

 

 

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店内は三層構造になっており、客席も下と上とがありました。この日は下の空席をチョイス。

 

 

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注文は、店名を冠している「ダイヤバーグ」を。ダイヤバーグに使われているハンバーグは自家製とのこと。案外業務用のハンバーグを使っているお店も多い中、そう言い切ってくれたのは嬉しいですね。

 

 

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阪急淡路駅前の再開発に伴い、ダイヤモンド珈琲の現在の建物も年内(2016年)には取り壊されると思う、と店員さんが言ってました。確かにこう見るとダイヤモンド珈琲以外の建物はすでに無くなり、ポツンと建っています。

寂しいですがこれも時代の流れ。興味のある方はぜひ行けるうちに行ってみてください。

 

 

【店舗データ】

住所:大阪府大阪市東淀川区東淡路4-33-28

営業:ききそびれました…

 

取材時期:2016年6月