全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

両国・下総屋食堂

下の記事の続きで、両国に来たのは理由がありまして、ここでランチにしようと思った訳です。
昭和7年創業の都内でも最古参の大衆食堂の一つ、下総屋食堂!どう、貫禄ある佇まいでしょう?味がありすぎてロケ地としてもよく使われるらしく、最近では「白い春」というドラマで阿部寛が働く食堂として使われたそうな。

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システムとしては、ご飯のサイズ、味噌汁or豚汁を選択して、おかずは作り置きのものをチョイス。ご飯(小)・豚汁・白身魚の粕漬け・里芋の煮物で750円也。

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完全に時が止まっている店内ですが、その中でも特に目を引くのが【東京都指定民生食堂】の看板。
「民生食堂」ご存じですかね?ここに大衆食堂の歴史を垣間見ることができるのです。

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遡ること戦時中、昭和16年に米が配給制となり、「外食券」を持つ人だけが食堂を利用できる「外食券食堂」の時代が始まります。そして戦後、昭和26年から「外食券食堂」は「民生食堂」へ、さらには昭和30年代から「大衆食堂」へと在り方と共に、名前を変えていった訳であります。

因みに、笹塚の常磐食堂も同様の歴史を歩んでいる貴重な食堂の一つ。
こういう歴史の生き証人みたいな店に来れることが何よりも嬉しい。末長い存続を願います。

【店舗データ】
住所:東京都墨田区横綱1-12-33
営業:[平日]8:30〜20:00 [土]〜18:30 (日・祝定休)