全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

【ご当地グルメ】桐生・武正米店(子供洋食)

ご当地B級グルメが流行っている昨今ですから、私もご当地グルメを紹介して人気ブロガーの仲間入り★ということで向かった先が群馬県桐生市。桐生のご当地グルメと言えば、コロリンシュウマイが有名ですけど、もう一つの名物が子供洋食。名前がいいでしょ、「子供洋食」。そして、この子供洋食をいただけるのが今回訪れた武正米店。

子供洋食2 

孤独のグルメ風に言うと、「米・クリーニング・焼きそばという組み合わせがデタラメすぎて頭が混乱する」ような外観。店内は1組しか入れないくらいのこじんまりとしたスペース。焼きそばもあるけど、ここは当然「子供洋食」(300円)を注文。

子供洋食3

待ってる間、店主に名前の由来を聞いてみたところ、正確にはわからないけど、戦前には屋台の引き売りで販売していて子供のおやつとして食べられていたらしい。時代の流れと共に一時は姿を消した子供洋食だけど、もともと実家で子供洋食を販売していた店主が当時の味を引き継ぎ、復活させたのがこちらの店。現在では他にも子供洋食を提供している店があるらしいけど、武正米店が一番忠実な味とのこと。

肝心の子供洋食はジャガイモ・ネギ・桜エビをソースで炒めたもの。素朴な味で美味しい。だけど店主によると、飽食の時代なので最近の子供は敢えて子供洋食を食べないらしい。昔を懐かしむ大人が、子供洋食をつまみにお酒を飲みながら昔話に花を咲かせると話してました。子供が食べないけど子供洋食。皮肉だなぁ…。

子供洋食


さらに店主曰く、他にも消えてしまった桐生グルメがあるとのことで、その一つが「ぎゅうてん」。残った米にネギや桜エビを混ぜて、ぎゅ〜っと潰してソースで味付けして焼いたもの。「うちでやろうか考えたんだけど、これ以上メニューを増やしてもねぇ…」と話していたので「是非、復活させてください!」とお願いしておきました。これ絶対美味しいでしょ。

さらにもう一つが「もんじ焼き」。つまり、もんじゃ焼きなんだけど、桐生では「もんじ」と言うらしい。もんじ焼きの特徴は、具を一つ一つチョイスできるので自分好みにカスタマイズできること。「今も出してる店があるらしいけど、よく分からないんだよねぇ」と。マジで?!思わぬ情報をゲットした私は…。(次回へ続く)

【店舗データ】
住所:群馬県桐生市浜松町1-6-35
営業:10:00〜18:00(日曜定休)