沖縄旅行中に雨がものすごく降ってきて、散歩もできないので美ら海水族館でも行くかということになりました。流石にさすがの水族館、サメとかすごかったです。おわり。
で、せっかく本部町のほうまで来たので、当初スルーするつもりだった店に行ってみることにしました。
さて目的の店「伊豆見ドライブイン」ですが、カーナビに住所を入れて場所は事前に把握したものの、通りかかったとき完全に見落としかけました。
雨でちょっと視界が悪かったうえに、このカモフラっぷりです。初見ではリアルに見落としたかもしれません。美ら海を見てきたあと、帰りはバッチリと停まることができました。
逆側から見ると建物は一応ちゃんと見えますが、廃墟と見間違えそうです。
その一応ある駐車上に停め、営業中か様子をうかがいます。
うなぎ、です。沖縄ではあまり聞かない食材です。
おっ
明かりも点いているし営業しているようです。とはいえこの感じなので、ドキドキしながらドアを開けます。
中に入ると、明らかに客席であるテーブルに座ったオバーがいらっしゃ〜いと大声で迎えてくれました。水かお茶どちらが良いか聞かれたので、お茶をいただきました。
メニューを拝見しました。
マムシとは、あのマムシではなく鰻飯(まんめし)がなまってまむしになったとのことです。うな丼とうな重の違いはうなぎの量と器の違いだそうです。また、ちらし風というのはひつまぶしのようなものを想像したのですが、聞くと「うな丼より更にうなぎが少なく、実質キュウリしか乗っていないからやめたほうがいいよ」とのことなので、素直にうな重をチョイスしました。それはキュウリ丼なのでは、と思いつつ黙っておきました。オバーと娘さんと思われる人が厨房に向かいました。
ところでこの店内、すさまじいです。よく個人経営の喫茶店や飲食店などでは、店主の私物が溢れて席を潰していたりするケースがありますが、この店はそれがかなり激しい比率になっています。元の7割くらいの面積は使えなくなっているという印象です。
客席は元々かなりあるようなのですが、実質使えるテーブルは3つほど、店内も本来的にはかなり広いものの死んでるスペースが多いです。
こういう店は、経験上、味と清潔感を度外視すればとても面白く満足できる店です。この廃墟感はヤバいですが、ぼくもダテに色んな店を回ってるわけではありません。
ここには赤ちゃんが寝てるのでしょうか。ちょっと怖くて覗けませんでした……。
勝手に出入りする猫もいます。
カウンターとテーブルから見る外の景色です。今、飲食店に入って食べ物を注文して待っているという事実が事実だったのか夢だったのか、一瞬迷いました。店内の雰囲気はバイオハザードの1か2あたりが一番近いと思います(悪い意味ではないです)。
さてさっきから、やたらピチョピチョ音がしてるので雨漏りでもしているのかと思いましたが……
雨漏りレベルの話ではありません。木が天井を突き抜けているのでここは実質オープンエアです。聞くと、創業当時からこのような状況で、むしろ木が太くなったから雨の量は減ったそうです。ただ台風のときはとんでもなく水浸しになるそうです。沖縄の台風は凄いらしいですからね…って、最初の建築時から気付くべきでは。
そうこう興味津々に見て回っていたらすぐにうなぎが出てきました。早いです。一般的なうなぎ屋などは、焼くのに30分くらいかかるとかよく聞きますが、ここではそんなヤボなことは言いません。ただ調理方法は不明です。
今日はスープが無いので代わりに、と沖縄そばが付いてきました。
つまり、うなぎと沖縄そばとキュウリとカニカマとご飯、この比率が変わるだけであのメニューすべて網羅されているわけです!
味はまあ見たとおりで、ペロリと完食させていただきました。
その後、オバーと少し会話してここのブログ用じゃない写真を別途撮らせていただいたりして、楽しいひとときを過ごしました。どこの店のオバーもいい人ばかりです。
そして、お金を払ってお礼を言い、店を出ようとするとちょっとまってと呼び止められました。
まさかオバーからバレンタインチョコを貰うなんて想像だにしませんでした。嬉しいですねえ。
沖縄随一の観光スポットである美ら海水族館の通り道にありますので、ぼくのように、美ら海水族館のチュラい海にテンションが上がるどころかハァ〜…ってなっちゃう系の人は、是非帰りに伊豆見ドライブインでうなぎを食べて体力回復しましょう。美ら海水族館を超堪能できる人は、えーとまあその同じ敷地内のレストランででも食べればいいんじゃないでしょうか!!!
でも当ブログでは伊豆見ドライブインを推します!どうか伊豆見ドライブインごひいきに!
【店舗データ】
住所:沖縄県本部町字伊豆味77
営業:11:00〜20:00 無休らしい
取材時期:2013年2月