全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

沖縄の離島・オーハ島

普段からスキあらばクレカと各種電子マネーでしか支払いをしないよう意識し貯めまくっているマイルの一部使用期限が迫っていて、たまたま有給が取れて、空席があったところ、というだけの条件でなぜか30過ぎのオジサンが一人で行くことになったのが沖縄の離島・久米島。ほんとうは若い男女でキャッキャと行くべきところなのでしょうが、マイルをフイにするよりはマシと考え、開き直って行ってきました。

久米島での宿は紙よりも薄い壁で隣人の屁の音すら聞こえる一泊2000円のゲストハウスを利用しました。
真夏の沖縄離島で泳ぐという選択肢が無いという我ながら意味不明な旅行になりましたが、目的のひとつは、日本DEEP案内さんの記事を見て行きたいと思っていたオーハ島でした。
以下、自分が行ってきた際のレポートとなります。

まず行き方ですが、久米島の東、奥武島(ここには久米島から橋がかかっててバイク等で行ける)から歩けるという説もありましたが、深くなっているところや潮の流れによってはキケンという説もあったので念のため止めておきました。
地図上の位置関係はこんな感じです。
で、はての浜ツアーをやっている数社に電話してみて、そのオプションで連れて行って貰えるところに予約しました。当然プラス料金がかかりました。



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港で手続きをした後、こんな感じのキャピキャピした船に乗りました。皆さん勿論はての浜のビーチ遊びをタンノーしにいくわけです。




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15分前後で、はての浜に到着、一旦みんなを降ろした後、すぐにオーハ島に連れて行ってもらうことができました。ただ客数と船の状況等によりこの限りではないそうです。勿論自分ひとりで、船の風景は急にどんよりします。




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10分ほどでオーハ島の東側に回り込み、接岸されます。ツアー会社のおじさんは、船で待ってるから1時間くらいで戻ってきてくれと言います。滞在の長さは交渉次第なのかもしれませんが、1時間もあれば充分だし、もう人はいないよ、と言っていました。聞けば、唯一の住人の方は体調を崩し入院され、そのため島を離れたとのことでした。念のための緊急連絡用としてお互いの携帯番号を交換し、ひとりオーハ島に上陸します。




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島ゾウリ(安いビーサン)では少し歩きにくいです。ちゃんとしたブーツやビルケンシュトックみたいなサンダルを持ってくればよかったです。


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向こう側が奥武島です。この電柱でオーハ島まで電気を引いているわけですね。




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他の上陸レポート等を見るとここに船があったりしたようですが、今はありません。出払ってるということでしょうか。
この脇に、島の内陸部へ入る道らしきものがありました。




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とはいってもこんな有様。
進んでいくと、少しだけ開けたような雰囲気になります。が……、




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他の上陸レポートを拝見した感じでは、この井戸と建物を目印とした十字路のようになっていたはずで、もっと道っぽくなっていたように記憶しています。
しかしながら現状はこの有様、とても(すくなくともハーフパンツに島ゾウリといった格好では)進むことができません。ハブが沢山いるよ〜と散々脅されましたし…。




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唯一、入ってきた道に向かって右に折れる方向だけ道らしき道が残っていたので、そちらのほうに進みます。


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家がありましたが人の気配はなく、しかも居なくなってそれなりに経っているような感じを受けました。
この家は日本DEEP案内さんのこちらの記事の家でしょう。ツアー会社のおじさんが言ったとおり、こちらには今誰もいない様子でした。



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この家の更に先もこんな感じになっていて、とても進めそうにありませんでした。




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結局あきらめて、これだけでボートに戻ることに。うーん悔しい。
こういうのはタイミングや諸々の運にもよりますが、島にお住まいの方に会えず、またイッチーの潜伏した建物を含めロクな探索すらもできなかったのは残念でした。このままオーハ島に人が入らない状況が続くと、一気に緑に飲み込まれてしまいそうですが、これからどうなるんでしょうね。物好きな方は、冬に行くかきちんとした装備で行くことをおすすめします。





【おまけ】
気持ちを切り替えて30過ぎのオジサンひとり、せっかくなので腹をくくって、はての浜で泳ぎました。男女グループで来たらすごく良いところだと思います。思います……。

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取材時期:2012年7月