門前仲町の駅から茅場町方面に歩き、ちょっと寂しいエリアの川沿いにポツンと小さな可愛い建物が。
中華そば おはる です。
見るからに入りにくいっ! って感じですが、常連が多い様子。ちなみにこの引き戸は必ず左側から入りましょう。右側はカウンターの中の調理場です(笑)。
写真じゃわからないのですが、若干建物自体も傾いています。
店内は激セマで、テーブル席とカウンターが4席ほど。譲り合いの精神が必要です。
店主は代替わりしており、先代は既に引退されたとのことです。先代のオヤジのときも訪問したことはありましたが、ちょっと話しかけにくい感じでした。今のマスターは割と気さくでした。
なんでもこの建物、映画のロケにも使われたとか(タイトル忘れてしまった…!)。この味わいはセットでは出せません。
ラーメンはシンプル・オブ・シンプル。これでいいんですこれで。いやあ美味い。
ところで、「おはる」最大の特徴がこの流し台。
食べ終わった丼と水をカウンターの上にあげ、テーブルを拭く、といった店主への協力作業をなんとなく行うルールになっているラーメン店は多いですが、「おはる」は更に一歩進んでいて、なんと店の外の流しまで丼を持っていってスープを捨て軽く水で洗うところまでを客がやるのです。食い逃げでもないのにここまでやるのは画期的!
…とはいってもこれは義務ではなくあくまで協力の範囲。マスターに聞いたところ「やっていただけると助かりますが、やらなくて良いですよ」とのこと。昔からの常連はやっぱりこの丼を下げるところまでやりたいという人も多いようで。
こんな小さくてボロボロな建物もまた味。最近は夜の居酒屋タイム(17〜21時くらい)も始めたそうなので、以前より訪問しやすくなったかもしれません。
取材時期:2016年1月