新宿の東南口にある食堂・長野屋。見覚えはあるけど、その存在を意識している人は少ないのではないだろうか。というか、私がそうでした。新宿の雑踏にあまりにも違和感なく溶け込んでいるので風景の一部として見過ごしておりました。
しかし歴史は古く、創業はなんと大正4年(1915年）！現在のビルは3代目らしい。都内でも最古の部類に入る食堂ではないだろうか。敬意を表して食しに行ってきた。
店に入るとメニューを渡されて、メニューを持って席に着く。イカフライ定食800円を注文。この手の食堂にしては割高感があるけど、新宿の駅前一等地だからこんなものかな。
「最近いいゲームないの？客が少ないのよぉ」と女将がお客に聞いていたので、やはり（想像通り）JRAオヤジは多い様子。テレビにはオリンピックの映像が流れていて、バンダナを巻いた毒蝮風のオヤジが上村愛子の4位という成績をなじっている。女将が「4位でも立派じゃないの」と諭すと「メダルがなければ意味がない」と譲らない。オリンピック以上に議論が白熱してきて、少しハラハラしながらご飯を食べた。
こんな人間模様が見れるのも食堂ならではの楽しみ方なのかもしれない。
【店舗データ】
住所：東京都新宿区新宿 3-35-7
営業：11:00〜22:00（水曜定休）
