群馬の話が続いて申し訳ないですが、下の記事のオリタのすぐ近くにある商店街が壮絶だったので最後にその話を。
そもそもオリタは高崎駅から徒歩15分くらいという微妙な場所にありまして、その近くにあるのが中央銀座アーケード街。高崎には何度も行っているけど、こちらに来たのは今回が初めて。
入り口からして既におどろおどろしいんだけど、入り口正面にはおしゃれな店もあるから侮れない。
アーケードは写真の通り、見事な寂れっぷりである。BGMにゴッドファーザーの「愛のテーマ」が響き渡り、絶妙な雰囲気を醸し出していた。一方で垂れ幕は「元気です!中央ぎんざ」。ウソこけ。
(現在はこの有様でも、昔は高崎随一の商店街だったというから泣けてくる)
まぁ、この程度なら地方にありがちな光景でそう珍しくはない。このアーケード街の何が凄いかと言うと、映画館の廃墟が放置されているのだ。しかもかなり朽ちている。これは廃墟好きには堪らない!
「ハリーポッターの秘密の部屋」の垂れ幕があるので2002年までは営業していた模様。中に入ってみたいけど、不法侵入になるので違法なことはしない。恍惚とした表情で眺めていたら「愛読書はQuick Japan、好きな芸人ラーメンズ、タモリのCD持ってるよ!」的なカップルがやってきて嬉しそうに写真を撮っている。それを見ていた商店街の人は「こんなの何がいいんだろうねぇ・・・」なんて失笑していたけど、まぁこれが普通の感覚だろう。
ちょうど向かいに「珈琲仲間」という喫茶店があるので仲間入りしてきた。廃墟を眺めながら飲む珈琲がこれまた美味しいこと。
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アーケードを出てすぐの場所にある「すみれ食堂」。看板の黒さに惹かれて思わず入店。高崎の魅力を再発見できた嬉しさで、大満足でラーメンをすすった。