福井に行ったとき、どこに行こうかと悩み、まあ聞いたことあるねくらいのスナック感覚のかる〜いノリで東尋坊に行きました。いわゆる土曜ワイド劇場のような崖がありましたが、そこはまあ普通の観光地です。
しかし高度経済成長期の悪ノリというかなんというか、そうした景勝地に突如現れるのが東尋坊タワーです。
雄大な自然美の中に突如無機物の代表みたいなフォルムで現れます。
タワーの1階2階はお土産屋やレストランなどのフロアです。先に言うと、上に登る気はないのでそのフロアだけ見ます。まずは外観からひととおり。いい感じに熟成されています。
中に入ります。
まずは全日本タワー協議会会員タワーのご紹介です。この業界団体的な感覚もまさしく昭和です。
昨今の”作られた”ゆるキャラ、まるで「私よく天然って言われるの」と自分で言ってるかのようなゆるキャラとは一線を画した東尋坊くんです。世界よ、これが日本のゆるキャラだ!と言わんばかりです。
ゲームコーナーもあり、UFOキャッチャーの例のBGM(メガドライブ版ソニック・ザ・ヘッジホッグの曲)だけが寂しく響きます。
お土産コーナーも…
なんでしょう、このお金を大切にしなさいと暗に訴えてくるラインナップは。多分店員さんもレジの打ち方を忘れているのではないでしょうか。
このタイミングでは空腹でなかったのでこのレストランは遠慮し、別の店で越前ガニをいただきました。
今大人気の東京スカイツリーや東京ソラマチも、私たちが老人になる頃にはこんな雰囲気になっているのでしょうか。だとしたらその頃に行けばいいや、とこの間東京ソラマチのトイレを借りただけで辟易したゆえに思わされてしまいます。
東尋坊が自殺の名所などという不名誉な異名があったりするのも、なんとなくこの東尋坊タワーを見て暗澹たる気持ちになった後だと理解できる気がしなくもなかったです。東尋坊タワーおすすめです!!!
【データ】
住所:福井県坂井市三国町東尋坊
公式サイト ←web1.0感が良い!
取材時期:2010年1月