沖縄県沖縄市、キャンプシールズの近くで、あやしいフリマが開催されていると聞いたので行ってみることにしました。通称ベトナム通りというらしいです。開催場所についてあまりはっきりした情報がなかったので、まずは車で東南植物楽園を目指し、少し迷いつつ裏手の路地に入ると、急に大量の路駐車がありました。
この先にあるだろうと判断し、車を置いて歩きました。
ありました。ふつうのおっさんおばちゃん、若者にインド人まで、ふつうに売買してる感じです。
怖い警告文があります。うーん…。
売られているものはいわゆるフリマにありそうなもの、要するに家の不要品などがよく見られます。ピンポイントな靴1足とか完全にシンデレラ状態です。
漁に使う網、浜崎あゆみのCD…かなり客を選ぶラインナップも多いです。
こちらの軽トラは、わざわざ軽トラで積んできたのがクマのプーさん、ドラえもん、ゴセイブラック(天装戦隊ゴセイジャー)だけというこだわりにこだわりぬいた商品ラインナップです。そして店主らしきおっさんは酒ガンガン呑んでユンタクしています。このへんからノリがおかしくなってきます。
電波系ショップもあり、
無料ショップ(?)あり、
自分が乗ってきたクルマまで売ろうというガリバーもビックリの中古車販売店あり(仮に売れたらどうやって帰る気なんでしょう…)。
そして
なんか唐突に琉球犬がいました。可愛いです。
飼い主らしきおじさんと話をすると、いちおう琉球犬なんだけどヨメがいなくてさーアハハーとか言ってました。撫でたり、普通の犬にないツメを確認したりして戯れてバイバイしましたが、後からハッと気付きました。この犬ももしや商品……!?(値札はありませんでした。リアルにペットだったらごめんなさい)
さてそんな路駐系ショップとは別に、一部に空き地のような場所に店舗を展開しているところがありました。こちらも見てみます。
こう見るとリアルにベトナムっぽいといえばベトナムっぽいですね。実際ベトナムに行ったこともありますが、相当な田舎じゃないと無いですけどこのクラスの店は。
というか、前言撤回で、こんな店はベトナムにもないです。
流石に欲しいと思えるものを探すこと自体困難に思えます。
鍋ぶた専門店、コップ専門店、茶碗専門店、オモチャとポットの専門店……。
ここまでくると、実家を片付けるときに出たもの一切合切みたいなイメージです。山谷の泥棒市にもありましたが、なぜかこの手の場所ではトロフィーの出品率が高いです。
こちらはどこかの誰かがselectしたコンピレーションMDです。ここまで来ると、この商品がここに至るまでの経緯を想像して薄気味悪さすら感じます。
陳列方法も斬新です。ドンキホーテやヴィレッジヴァンガードの幹部も視察に来ると良いと思います。
ちなみに食品もありました。
本当に食べられる馬刺しなら異様に安いと思うのですがどうでしょうか。
あと、簡単に食事ができる店も出ていました。トイレどうしてるんだろうと思ったら、一応はありました。
流石に使うのは遠慮しておきました。
まあこんな感じで、法的なアレコレはよくわかりませんが、山谷やあいりん地区の泥棒市と比較するとフツーのおじさんおばさんが沢山来ているし観光客は来ているしで明るくオープンなふつうのフリマな雰囲気でした。島ナイチャーの友人は結局盆栽やラフテー、ドクターペッパーなどを普通に買い込んでいました。ぼくもカルピスのレトロ看板を購入(多分東京で買ったら3倍はしますね)しましたし、見る人が見ればリアルに掘り出し物がありそうです。
これらの店で買いました。
いつまで存続するのかもよくわかりませんが(っていうこのいい加減さが沖縄の魅力ですね)、沖縄観光に土日が被ったら是非訪れてみることをおすすめします。
キミは結局、ペットなのか商品なのかどちらなのかね…。
【データ】
住所:このへんの道路
※カーナビで「東南植物楽園」を目指すのが手っ取り早いかも。
営業:土日のみ開催?(店?によって異なるが、おおよそ午前中くらいまで、らしいです。日曜の午前中はやっていました)
取材時期:2013年2月