全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

福島・いわき COFFEE&SNACK ウィンザー

被災地で金を使う旅、郡山に泊まった翌日はいわきに向かいました。本当は海岸沿いを南下していたので郡山に行く必要は無かったのですが、原発の関係で封鎖された地域を迂回する必要があったためかなりの遠回りをしました。

まずは小名浜地区の風俗街を見てみます。震災直後は、被災者に浴室を開放するなどというハートフルな話を見て気になっていたのです。 ※さすがに利用しませんよ……。当ブログは銭湯、温泉までで泡風呂は対象外です。

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夜は歩けない感じですね…と思ってたら、昼間でも客引きの兄ちゃんがいました。なので兄ちゃんに震災当時の話を少し聞きました。写真より更に奥に進んだあたりだったのですが、そこまで水が来て浸水したそうです。ソープ特有の理由で建物が古そうでしたが、案外大丈夫で、しっかり営業中とのこと。どうでしょう、と誘われましたが、金と時間(と勇気と入りたいという価値観)が無いのでごめんねありがとうと言って立ち去りました。
風俗の客引きは、怖そうで意外にフレンドリーな人が多いのです。

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風俗街のど真ん中にあった旅館。良い味です。


海側に少し行くと、福島臨海鉄道の小名浜駅があります。個人的にはこっちのほうがよほどコーフンします。といっても貨物駅なので乗ることはできません。

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コンテナで電柱を支えてるんでしょうか…。


さて本題です。いわき駅近くでレンタカーを乗り捨てし、徒歩で散策します。そして見つけたのが喫茶ウィンザーです。

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中は正統派喫茶店です。

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コーヒーとトーストを頼むと、なぜかカボチャの煮物が付いてきました。こういうのが嬉しいんです。コーヒーと全然合いませんが。

こちらでも震災のときの話や、その後の放射性物質に関しての話から、昔話まで色々と聞かせていただきました。
ちなみに個人喫茶店のオーナーの方々は、決まって「昔は喫茶店はすっごく儲かった」と仰います。そりゃあもし現代においてスタバやドトールが一切ないと考えたら…ですよね。
まあでも色々あるけど、とにかく観光でもなんでも来てくれることは有り難いというお話でした。


【店舗データ】
住所:福島県いわき市平字二町目21
営業:8:00くらい〜17:00くらい(訪問当時) 定休は聞きそびれました。

取材時期:2011年11月