全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

長野・小谷温泉 山田旅館

年末に、夜行快速ムーンライト信州で新宿から白馬まで行きました。

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白馬駅前も味のある店が多いです。が、なにぶん着いたのは朝の5時台、ふつうの店はやっていません。

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駅前ロータリーの中でひとつだけやっていたこちらのソバ屋で年越しそばをいただきました。(屋号がわからない…)

さて今日の目的のひとつは温泉です。乗り鉄秘境駅訪問もあるのですがここでは割愛。
白馬からはJR大糸線に乗ります。そしてJR東日本と西日本の境界駅である南小谷駅に着きます。みなみ「おたり」ですよ!読めなきゃ乗り鉄としてモグリ扱いされちゃいます!

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ここから目的の小谷温泉・山田旅館へはバスで。旅館行き直通は冬期は無いので、大凪下というバス停を目指します。


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大凪下バス停までは30分強。

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ただしここからは歩きです。泊まりの場合は迎えに来てくれるのでしょうが、日帰りは多分ダメでしょう…。わかりませんが。


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とにかくこんな車しか走らないような道を30分近く歩きました。上り坂なので辛い…。夏は旅館までバスが出ているようなので夏か、タクシーだと駅から5000円くらいらしいので人数によっては割って乗るのがいいかと。

そしてようやくたどり着いた山田旅館。

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木造3階建てのこの建物、登録有形文化財となっていて、なんと江戸時代末期の建築だそう!


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この部屋は帳場の横にある展示用?の部屋ですが、おそらくこの棟が江戸時代建築かしら。(この部屋には泊まれません)

3階建て部分は大正時代建築って話ですが、それでも凄すぎます。


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建物の周囲には湯が流されていて、積雪を防いでいるようです。うーん、泊まりたい…日帰りは勿体なかったですね…。


肝心の温泉ですが、掃除をしていたようで入浴可になるまで少し待たされました。当然加水なしの源泉掛け流しのため、単純に浴槽に溜まるまでってことですね。

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こんな感じの浴槽です。湯がドバドバとオーバーフローして新鮮だし湯温もちょい熱いくらいですが外の寒さに対しては丁度良いです。素晴らしいお湯です。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉だそうです。


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この右側の柱っぽいのは、丸太などではなく、温泉の析出物が積み重なったものだそうです!これはすげえ。よく見えなくて申し訳ないのですがミルクレープっぽいです。湯の出口や浴槽の縁が変形してる例もありますが、これはどうやってできてんでしょうね。


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温泉を堪能した後は軽くうどんをいただき、同じく日帰りで来ていた知らない乗り鉄同胞の志と偶然再会したので鉄道談義に花を咲かせました。テツ友達がいないから楽しかった…。

そしてなんと帰りは宿の方に車でバス停まで送っていただき、ミカンまでお土産にいただきました。有り難い…(あくまでご厚意で送っていただいただけで、混雑度等でやってもらえないこともあると思いますので、くれぐれも通常サービスとはお考えにならないよう)


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南小谷駅から先の糸魚川方面がJR西日本管轄で、非電化区間のため必ず乗り換えが発生します。夏の景色は最高です。

【データ】
住所:長野県北安曇郡小谷村中土18836
営業:通年営業 日帰り入浴は10:00〜15:00 (掃除等で11:00くらいまで待たされるときもあり)
参考サイト(日本秘湯を守る会)

取材時期:2012年12月