全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

沖縄・那覇の農連市場と花城食堂

那覇観光の定番スポットに「牧志公設市場」というのがあり、おそらく薄くてデカい系の各種定番ガイドブックにも載っていると思われます。
そちらはそちらで珍しい魚や豚の頭などが売っていたりして楽しいのですが、如何せん観光客向けのレッキとした観光地になっていて、正直言ってひと味足りません。
そんな味付けを好む人なら、こちらの農連市場がオススメです。

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正式には「農連中央市事業協同組合」というらしいですが、だいたい午前1時過ぎ〜6時頃が出店のピーク、8時すぎではもう遅いくらいで、お昼くらいまでやってる店が少しあるかも、程度とのことです。早すぎというか夜更かしして行くべきというか…頑張って5時起きして向かいました。



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自分が行ったときは観光客みたいな人はいませんでした。当たり前ですが市場なのでお店やってる人とかの買い出しなどがメインなのでしょう。



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ただ、この日は旧正月開けすぐということもあって出ている店も少なかったようです。それにしても渋いという表現では表現がまったく足りないような凄い空間です。2013年といったら昔の感覚では車輪の無い自動車がチューブっぽいところを走っている未来都市の時代だったはずです。ところが1953年の開設から60年間、ほぼそのままの建物です(一部、台風で屋根が飛ばされたりして屋根無しの空間などもあります)。うっすら英語の表記も見えたりして、米軍のカゲが見て取れます。



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市場のわきあたりをガーブ川という川が流れています。そっちから見るとほんとに凄い。たまご屋の看板もレトログッズ屋に持って行ったら幾らの値が付くのか??といった代物です。



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ネコもいますが、エサはあげないようにしましょう。人なつっこいやつも少なくないですが心を鬼にして。



そしてこの市場の中に食堂があるということで、このお店が今回の目的です。名前は花城食堂といいます。

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営業時間も市場に合わせているので1時くらいからやっているとのこと。深夜営業ではなく超早朝営業ですね。

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入店するとカウンター4席くらいにテーブル席がひとつだけと非常に狭い空間です。でもオバーとの距離が近くて話がしやすいです。


【メニュー】
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メニューを眺めて、以下の注文をしました。


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こちらが「みそ汁」です。東京のみそ汁はご飯のサポーターですが、こちらではみそ汁が主役であり、メインのおかずです。どんぶりで出てきます。


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こちらは「ちゃんぽん」。長崎のアレとは大違いです。豚肉と野菜を卵でとじてあるご飯モノです。すごく美味いです。


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オマケでお通し的な野菜炒めをいただきました。超満腹で、これ食べたの朝の6時くらいだったのですが、結局夕方まで何も食べなくてもお腹がもったくらいです。
オバーはお話好きで、色々お伺いしました。お手紙をくれる内地からの常連さんなども少なくないそうです。思ったより話し込んでしまいました。


なおこちらの市場は牧志と異なり観光客向けの訓練がされていませんので、お買い物や商売をやっている方の邪魔にならないよう充分なご配慮を忘れずに。でもすっごくおすすめです。

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【店舗データ】
住所:沖縄県那覇市樋川2-10-1
 ※那覇の農連市場(農連中央市事業協同組合)内です
営業:1:00〜18:00くらい 日曜、市場休みの日(旧正月など)は休み

取材時期:2013年2月