昨今のB級ご当地グルメブームはなかなか凄いものがあり、それはそれで地域の活性化や観光の呼び水になればとても良いことだと思います。
ただやはり、一カ所に集めて競ったり、そもそもご当地グルメを「新規開発」するのはちょっと違和感を覚えています。個人的には、ご当地グルメはご当地に行ってこそ味わうもの(レシピ的に言えば自宅で簡単に作れる程度のものだって多いし…)で、更に言えばその土地ゆえにその食べ物が生まれた背景や特色、歴史も含めて味わうものであり、その意味においては新規開発するのはまったくアサッテの方向の考えなのでは、と思っています。まあそれがきっかけで観光に訪れる人が増えるのは本当に良いと思いますので、B-1とか行った人は是非その土地にも興味を持っていただければという願いです。ただホント、なんでも焼きそばに混ぜればいいってもんじゃない!と言いたいです。
さてそんなご当地B級グルメにお手軽に使われがちな焼きそばですが、ぼくの故郷にほど近い栃木県足利市近辺の焼きそばも全国平均で見ると異質なようで、イモが入っているのでした(近すぎると逆に気付かない)。
そんな足利のポテト入り焼きそばの代表格のお店、「かどや」です。
カドにあるからかどや。シンプルかつ正しいネーミング。というか看板もないので、客がそう呼び始めたパターンかもしれません。
中はテーブルが2つくらい、カウンターは機能していなかったと記憶しています。ペプシのビンジュース販売機が渋すぎる!!
しかもこれ、現役です!!
やきそば 300円
やきそば 350円
ポテト入りやきそば 300円
ポテト入りやきそば 400円
これら、サイズの差は書いてありませんがお察しくださいということでしょう。
あと(推定)小のほうに関してはポテトが入ってても入っていなくても同じ値段というのもお察しということで。
くれぐれも野暮なことは言わないように。
ポテト入り焼きそば(300円のほう)をお願いしました。
見た目通り、炭水化物と炭水化物のコラボです。
ペプシ販売機の中に入ってたビンジュースもいただきました。ちゃんと販売機ボディに備え付けの栓抜きでプシッとやれます。いいねーー。
この薄味のオレンジ味ビンジュース、それにお店の雰囲気とオバチャンとのトークは、決してB-1グランプリ会場では味わえません。グランプリや物産展で満足せず是非旅行をして、結果として地方にお金を落としていきましょう。少なくともぼくはそんな気持ちで旅を楽しんでいます。
【店舗データ】
住所:栃木県足利市通1丁目
営業:11:00くらい〜16:00くらい(材料の状況や体調等で前後するらしい)
※現状は異なっている可能性がありますので要確認
【取材時期】2010年2月