県庁所在地のくせに寂れている、ということでネタにされる前橋。まあ事実そのとおりなのですが、特にその雰囲気を味わえる商店街のひとつが弁天通りという商店街です。寂れっちゃ寂れてますが、それよりこのハイパーにレトロな感じはたまらないって人も最近は多いのでは。
この商店街の入り口にあるのが、老舗洋食レストランのポンチです。
創業は大正9年ということで、萩原朔太郎も通っていたとも。萩原朔太郎なんて教科書上の人って感覚ですよね…。
とにかく外観も最高です。
入店すると、1Fには牛丼屋のようなU字テーブルが。といっても細かい部分がオシャレです。
2Fはテーブル席が多数。家族連れはこっちですね。
こんな超正統派洋食屋で頼むのは、やはり正統派でいきましょう。
カツカレー。カレーは特に人気があるようです。銀の皿がいいですね。
オムライス。最近流行りのフワトロ系ではなく、きちんとチキンライスを卵でくるんであります!
そして甥っ子を連れて行ったので、お子様ランチ。雑にミカンが乗っています(笑)。おもちゃ付きです。
味は、なつかしい味としか言えないほどなつかしい味です。決して「"美味くない"をオブラートに包む使い方のなつかしい味」ではないですよ!決してチョーウマイわけではないですが、この味が食べたくなるなつかしい味です。これは食べていただければ納得してもらえるはず!ぼくは、小学生のとき土曜日の半ドンで家に帰ったあとの昼飯を思い出しました。そういう味です。
うーん、これぞ正しい「なつかしい味」という味でした。帰省の折にはまた来よう。
※テレビのグルメリポーターがコメントに困って「なつかしい味」という言葉を使うので、そういう雑味の意味が含まれてしまって困りますね…(笑)
【店舗データ】
住所:群馬県前橋市千代田町3-3-18
営業:11:30〜14:30、16:30〜19:30 木曜休み、水曜はランチのみ営業
取材時期:2013年11月