全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

【食堂】大阪・福島区 にのみや食堂

先に言っておくと、ここの食堂は空間や空気を含めてトータルで味わうお店でした。なのでとにかく一度是非行ってみて欲しいという思いをまずはお伝えいたします。

 

自分も数年来の宿題店だったのですが、遂にチャンスが訪れて入店成功。なにせ平日の昼のみ営業、と東京の人間的にはかなり難易度が高いのです。

 

まず、お願いしてかなり大量に撮らせてもらった写真を貼ります。こちらで少しでも雰囲気が伝われば幸いです。

 

店のマダムは「こんなボロっちい建物を…」みたいに謙遜されたのですが、時間がつくり出した渋みはこちらみたいな若造からしたらかけがえのないものなのです。丁度お昼時にも関わらず入店から退店まで客は自分ひとりだったのですが、特にこの光線の入り具合が最高すぎて完全に心を奪われました。

 

 

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………あらためて通常のご紹介です。大阪市福島区にある「にのみや食堂」は最寄りはJR新福島駅/阪神福島駅、あるいはJR福島駅(大阪環状線)あたりになります。自分は大阪環状線の福島駅から歩きましたが、8分ほどだったかと思います。新大阪駅からもそれほど遠くなかった印象です。

 

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いやー激シブすぎる外観。

 

 

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入店すると12時ジャストですが客は自分ひとりでした。テレビの見やすい席に、とこの席を勧められ、お茶を出されました。店内は中央がガランとしていて、おそらく昔はもっと席を沢山置いていたと想像できます。

 

 

 

 

 

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メニューはこんな感じですが要するに、うどん、ご飯、豚肉、卵でできる料理でほぼ占めているということを理解しました。ご面倒をかけてもアレなので「本日の定食」をお願いして待つこと10分少々。

 

 

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肉玉、ごはん、みそ汁、カマボコです。これで470円。肉玉はご飯にかけると他人丼っぽくなります。大阪に来るとよく他人丼や木の葉丼を好んで食べます(東京にはないので)が、こちらのも美味しいです。

 

結局最初から最後までこの空間を貸し切り状態。「このへん、他に沢山店できたしねぇ」とマダム談。店としても50年以上やってるというお話ですが、「いつまでやるのか…」みたいな発言もありました。

(実際60年近いのかもですが、50年でめんどくさくなってカンストするお店は結構ありがち)

こういう何でもないけど貴重なお店が文化財になるでもなく、ある日突然閉まったりしてしまうのをこの趣味をしていて沢山見てきました。それでも、運良くこのお店の味と空間を自分自身の五感で体験できて本当に良かったと感じました。

 

 

 

【店舗データ】

住所:大阪府大阪市福島区福島3-10-3

営業:11:30くらい〜14:00くらい 土日祝休み、不定休あり

取材時期:2017年11月