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全国ノスタルジー探訪

現代に残る、身近な過去を探してあちこち歩いてます。

高円寺・中華料理 味楽

高円寺はとても魅力的な街である。その底知れない魅力は人生を狂わせると言わしめるほど。サブカル・キングのみうらじゅんは高円寺を『日本のインド』と表現した。その高円寺に住んでいた若かりし頃のみうらじゅん糸井重里から「メジャーになりたければ中央線を去れ」と言われたのは有名な話。

そんな魔の魅力を放つ高円寺ですが、こういう負の人間臭を漂わせる場所は決まって良い定食屋が多いという定説。「良い」の定義はボロい、安い、量が多い、そしてあわよくば美味しい。高円寺は家から近いのだが、歩くにはちょっと遠く、かと言って電車に乗るのも微妙な距離なので、正直それほど食べ歩きをしてない地域なのである。まさに灯台下暗し。なので今後は舐め回すように高円寺という甘い蜜を堪能したいと考えている次第。


というか、前から気になっていた店に早速行ってみた。どうしても夜に来たかった店、それが高架沿いにある「中華料理 味楽」。何とこの店、ALWAYSランチメニューを提供しているというではありませんか!ディナータイムに「ランチ」を注文するこの滑稽さ。是非体感してみたかった。

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店の前には「本日のランチ」の看板。噂は本当だった。常連ぶってドヤ顔で「ランチ一丁!」と注文する自分を想像しながらいざ入店。店内はメニューの貼り紙がずらり。どれにしようか迷うフリをしながら「ランチ」の文字を探したけど見当たらない。少し不安になり、恐る恐る「え〜と・・・ラ、ランチを・・・」と伺うように注文。現実とはこんなもんだ。

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このランチの特筆すべき点がもう一つ、それは450円という破格。西友よろしくKY(高円寺安く)なのである。しかも450円とは思えない充実した内容。味も及第点。「味楽」の由来はミラクルから?なんて思ってしまうほど。大満足でお会計を済ますと、とどめのうまい棒1本サービス。もう降参です!

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とまぁ、こんな感じの28歳OLの花の金曜日。
頬を伝う涙をカモフラージュするかのようにシトシト雨が降る肌寒い夜の出来事。

【店舗データ】
住所:東京都杉並区高円寺南 3-59-10
営業:11:00〜21:30頃(火曜定休)

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【余談】
味楽の隣には、私が高円寺最強と認識している食堂がある。その名も「団らん」。
ボロボロの暖簾と提灯。そして標語のような看板。

一歩先を行くあなたに、一歩先を行くお食事を

この外観で何おっしゃるのアナタ。これを初めて見たときは吹き出しそうになった。確かに常人が触れてはいけないオーラが漂っている。「一歩先を行くお食事」とは謎の定食、「パプル定食」のことを指しているのかもしれない。それにしても何て禍々しいネーミングだ・・・。

団らん
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ネットで調べると、食堂というか、もはや居酒屋と化している様子。今日も店の前で様子を見ていたら、足下おぼつかないオジサンが出てきた。「あんな店よく行けるね!」とお褒めの言葉をいただく私ですら二の足を踏む団らん。「女性の方 お気軽にどうぞ」という店主の気遣いも虚しく響き渡る破壊力がそこにはある。

もしも私が余命3ヶ月という宣告を受けたならヤケを起こして入ってみるかもしれないが、そのくらいの大きなキッカケがない限り入る勇気がでない定食屋、団らん。
どうですか?高円寺ってとても魅力的な街でしょう?