一風変わったロケーションにあるアングラな中華屋に行ってきました。その名は「帝里加 (デリカ)」。中華なのにパン屋かなとも思うようなデリカ。
まず場所ですが、電通ビルを口半開きにして見上げる汐留〜築地のあたりになります(住所は銀座)。黒川紀章が設計した珍建築・中銀カプセルタワービルを目指します。
その前の歩道に…
このような何の変哲もない地下駐車場か歩道への入り口らしきものがあります。
よく見ると中華料理の文字が!
いちおう、案内がありますね!
この下に中華料理屋があるというのもちょっと信じがたい雰囲気です。駐車場でしょこれ…。
降りてみると……
あっ、案内がありました。なんでしょうこのアジト感覚は……。
更にくだると……
確かに案内はありますね。疑心暗鬼になりつつ先に進みます。
駐車場。どっからみても地下駐車場です。
案内板を見ても駐車場。
地下二階もあるのか…本格的にウィザードリィ状態なのでは、と思ったそのとき、赤い提灯が見えました!
あった。
ありました帝里加。ほんとにこんなところに…意味がわかりません(笑)。汐留の華やかさや銀座のお高い感じとは無縁なレジスタンスのアジト風味です。
A定食、Bセット、E定食… CとDが欠番です。これも意味深……ですが定食550円はこの地域としては破格では。
券売機式ですが、メニューが豊富すぎてボタンが足りず、結局は同じ値段の券を買って口頭で何が欲しいか伝えるというシステムです。なんだそれ。
店内は特にメチャメチャに古い感じでもない普通の中華屋です。店員は中国の方のようです。
で、よく見ると……
!!!!
「飲食を持ち込み自由」!!!
相当に意味がわかりません。飲食店なのに飲食物すべて持ち込まれたらどうなるんですかね?????
と思ったのですが、回りを見るとビールなどを持って入店するひとばかりです。どうやら酒を買って持ち込み、中華で飲むというスタイルを奨励しているようです。大学のサークルの部室かよ!
飲み会をやっている10名ほどの集団がいたのですが、覗いてみると確かに飲み物はすべてコンビニ調達のビールや大五郎みたいな酒ばかりでした。食べ物だけ注文してガバガバ安く飲めるとは…これはまさに、物価高な汐留における酒飲みの秘密基地や〜!(彦マロ)
ちなみにメニューを見ると確かに飲み物はショボイ(笑)。食べ物メニューは100種類以上あるのですがね。
で、頼んだのは
レバニラ定食、
単品でエビのトウチ炒め(with 持ち込みのノンアルビール)、
アサリラーメン。味はアッサリ!
…とまあ味はなかなか充分に及第点、おそらく2000円ちょいもあれば充分に酔えるのではないでしょうか。他のメニューも安いし、汐留という立地を考えると相当にすごいです。
まさに酒飲みのアジト、アングラ中華ですね…!
ちなみに地下への入り口は他にもあり、別の入り口にはこのようなサンプルも置いてあったので割と見つけやすいかも。C定食とD定食が欠番、これがまさしくABEノミクス三本の矢!?(お後がよろしいようで…)
【店舗データ】
住所:東京都中央区銀座8-16 汐留パーキング(汐留駐車場) 内
営業:11:00〜14:30、17:00〜21:30 日曜休み
取材時期:2013年6月