私もそろそろ三十路に近づいてきたのでザギンが似合う女にならないといけない。プランタン銀座(PRINTEMPS GINZA)のことを「プリンテンプス!」とか言って喜んでる場合ではない。
・・・というわけで向かった銀座。目的はディナーをするためだ。普段、銀座でご飯を食べることなど滅多にないので、折角なら銀座らしい通なお店に行こうと思う。
そして私は銀座シネパトスの前に立っていた。何この地方の風俗街みたいな場末の雰囲気!ここ東銀座のすぐ近くですよ。ある意味、通な場所であることは間違いない。
この銀座シネパトス、写真では伝わらないけど実に奇妙な構造になっている。下の地図のように、この上は晴海通りなんだけど、普通に晴海通りを歩いていたら、こんな地下街があるなんて全く気付かない。
何故こんな構造になっているかと言うと、この場所は三原橋地下街と呼ばれていて、その昔、地下街に沿って川が流れていたのである。三原橋?そうです。この場所には橋が架かっていたのです。詳細は下記ご参照ください。古地図を交えて分かりやすく説明してます。ブラタモリみたいで非常に興味深い。 ■ 三原橋地下街の謎
そんな橋の下にあるカレーコーナー三原。カレーのコーナーですよ。オラ、ワクワクするぞ!金曜はカレーの日とのことで通常、700円のところ550円。花金にオジサンたちに囲まれて何で一人でカレー食べてるんだろ・・・なんて絶望が頭をよぎりましたが、そこは得意のポジティブシンキングで何とか乗り切りました。150円もお得!つるセコ!
夜は居酒屋になるようで、常連のオジサンや仕事帰りのサラリーマンで賑わっている。店主も交えて会話が弾んでいた。普通のカレーだけど、また来たくなる店だ。帰りに店主が表に出て見送ってくれたのが嬉しかった。
【店舗データ】
住所:東京都中央区銀座 4-8-7
営業:11:30〜23:00(平日)、11:30〜19:00(土曜)、日曜・祝日定休
************************
【余談】
ここらでちょいとカレーにまつわる思い出話を一つ。
皆様は思い出の食べ物などありますでしょうか?私には思い出のカレーがあります。大学の学生会館の売店で販売していたシャバシャバのカレー。通称、中核カレー。
私の母校では未だに革命戦士が暗躍しておりまして、中核派の巣窟として警察のガサ入れが度々行われてました。普通の学生だったら中核派、革マル派なんて知らないですよね?それで何故「中核カレー」と呼ばれていたかというと、そのカレー屋の売上が革命戦士たちの財源になっていると噂されていたから。
まぁそんなことは貧乏学生の私にはどうでもいいことで、400円でハンバーグや唐揚げのトッピング付きカレーが食べられたのでよく利用していたのです。シャバシャバの体に悪そうなカレーだったけど、妙に癖になる超B級なカレー。学生の時はその中核カレー・俺の塩・学食のコロッケそばをローテーションで食べてました。花の女子大生とは思えないドイヒーな食生活。テニサー、イベサーでキャピキャピ☆みたいな生活とは真逆の鬱蒼とした学生生活・・・。
そんなカレー屋も学生会館の取り壊しと共になくなってしまいました。そして、今でもふと懐かしむのです。あのシャバシャバの中核カレーを。
【2014/4/27追記】
4/25をもって、三原橋地下街自体の再開発のため閉店されたそうです。
あと、記事中で三十路前と書いてますが、記事アップ当時のコトなので今はもう立派に30代です!(泣